依頼内容

広島市南区のお宅で、「浴室蛇口の水が止まらなくなったので修理してほしい」という修理のご依頼がありました。

作業前の状況

お客様宅に到着して浴室を確認したところ、洗い場専用のサーモスタットシャワー水栓のシャワー先端から水漏れしている状態です。

数か月前から水漏れが始まり、漏れる量が増えてきたことから修理ご依頼になりました。

サーモスタット水栓とは・・

「浴室蛇口の代名詞!!」

サーモスタット水栓は多くが浴室用蛇口に設定されています。

ハンドル式の混合水栓や台所や洗面所でおなじみのシングルレバー水栓の場合、手動で湯水量を調整して希望温度にします。

シングルレバー混合栓

 

サーモスタット水栓の場合、設定した温度に従って吐水されるので、「いきなり熱くなった~!!」ということがありません。

電気温水器を使用されていたり、ご高齢者がおられるお宅にベストマッチの浴室水栓です。

サーモスタット水栓

 

「サーモスタット水栓の構造」

上記画像のサーモスタット水栓ですが、クロムメッキ塗装がされピカピカにきれいですよね!

サーモスタット水栓は構造がとっても複雑で、クロムメッキされている外筒部分と樹脂製の内筒部分に分かれるに二重構造になっています。

外筒部分と内筒部分の隙間に水が、内筒内部に湯が流れてきます。

この湯と水を適量混合して設定した温度で吐水できるようにしています。

 

「どうやって温度を調整しているか?」

分かり易く説明するのが難しいのですが・・・

形状記憶合金がサーモスタット水栓の心臓と言えるのかな?

どのような特性の形状記憶合金バネが使われているかというと、低温でバネが緩み、高温で記憶した状態に戻る(引っ張る)コイルバネが使用されています。

この温度によるバネの収縮により湯水の混合比を調整しているのです。

形状記憶バネと相反する動きをするバイアスバネ(アクチュエーター)という部品もあるのですが、説明は省略しますが、これらの部品が構成されているのがサーモスタットバルブとなります。

時間があれば蛇口を切断・分解して画像をお見せしたいのですが、修理業務が忙しすぎて・・・(お客様には本当に感謝です!!)

それでは今回のお客様宅の修理内容に戻ります。

 

早速故障の診断をスタート!!

今回の水漏れは切替バルブユニットの劣化が原因です。

使用年数10年のサーモスタット水栓です。

このぐらいの年数前後から修理リスクが格段に上がってきます。せっかく修理しても水栓の他の部分壊れたり、修理部品の供給がストップしていたり・・・・

お客様は水栓全体の交換をご希望されましたが、今回は交換はNG!

ユニットバスメーカーが廃業しており、代替水栓の供給が全く無い状態でした。

10年前後の新しいユニットバスの場合、ご使用のユニットバス専用水栓が設置されていることが多く将来に渡って修理できないケースが増えてきそうです。

 

 

 

提案内容

1.ユニットバス専用水栓で部品展開図も全くない状態。

代替水栓が無いので、部品供給がある限りその都度修理していくこと。(一部部品のみ供給している)

2.部品供給が完全にストップした場合、弊社による改造対応修理かユニットバス全体のやり換えになること。

3.部品が固着して修理できないことがあること。

以上の内容を説明し、修理方針を了承頂きました。

作業内容

今回はMYM製水栓の切換弁交換です。

NYM製品の部品はKVKが供給しています。

まずはレバー取り外し

 

切換弁を外すにはウォーターポンププライヤーで弁の棒状突起を引っ張り出します。

 

ウォーターポンププライヤー

全く外れない!!

浴室水栓の部品は取り外すのがとっても難しい場合があり、ご家庭ではあまりお勧めできません。

グリスを塗布したりしながら30分ほど苦闘しましたが外れません。

こうなったら気合で外すしかありません!!

切換弁を壊しながらなんとか取り外し成功!!


無事水漏れ解消!!

作業スタッフより

 

浴室水栓本体の部品交換修理は私どもでも難易度が高いです。

水垢(カルシウムやマグネシウム等)が水栓本体部品に付着し、部品を取り外すのが困難なケースが多いです。

ご家庭でチャレンジされてうまくいかなかった場合、数日水が使えないことが予想されますので、自信のある方のみチャレンジしてみてください。

スグクルは正確な故障診断と修理提案に努めていますので、まずはご相談下さい!!

診断・見積もりまでは無料です!!